
フェアレディZ Version NISMO
新型フェアレディZの一番大きな変更点は、旧型VQと同じ3.5Lながら、313psを発揮する最新のHRエンジンを搭載したことです。そんな新型フェアレディZをベースに、ボディと足まわりを引き締め、新たな空力パーツを装着したのが、今回かられっきとしたカタログモデルになったフェアレディZ Version NISMOです。
このクルマは、ただ単にニスモのパーツを付けただけじゃなく、エアロはレースのノウハウをフィードバック、補強もポン付けではなく本格的に手を加えられています。
きれいにスムージングされたフロントバンパーは、可能な限り空気抵抗を減らす処理であると同時に、リアバンパーと相まってZの前後長を延長させました。これによって「テコの原理」が働き、車体は、より路面に押さえつけられるようになり、前後で約5kg/mm/15kg/mmのダウンフォースを獲得しました。
この空力性能に合わせて、車体にも大幅な改良が加えられました。フロントのレインフォースメントを補強、フロントピラーとルーフにはスポット溶接を追加、Zのリアには大きなタワーバーが純正装着されますが、そこにはスティフナーも追加されました。
これらは、日産のスーパーコンピュータ解析によって導き出された部位であり、これによって重量増(ノーマル+26.6kg)が最低限に抑えられました。
タイヤはRE01Rでフロント245/40R18、リア275/35R18、レイズ製鍛造ホイールの組み合わせです。車検のためフェンダーモールを装着し、サスはノーマル比で減衰が前約30%、後約50%、バネレートが前後で約35%アップしていきます。
バージョンSTからプラス40万円アップでも、走りを考えたスポーツカーとして選ぶなら間違いなく、納得できる戦闘力を持っているマシンといえます。
車体型式 | CBA‐Z33 | |
駆動方式 | FR | |
ミッション | 6MT | |
車重 | 1510kg | |
タイヤサイズ | F245/40R18、R275/35R18 | |
ホイールベース | 2650mm | |
エンジン | VQ35HR | |
排気量 | 3498cc | |
最高出力 | 313ps/6800rpm | |
最大トルク | 36.5kg/4800rpm | |
車両価格(税込ミ) | 439万9500円 | |
登場 | 2007.1 |
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